ベランダ・バルコニー・テラスの正しい違いを知っておこう
春になると、大学への入学や就職の関係で引っ越しが迫っている人は
多いのではないでしょうか。
部屋の間取りも気になりますが、室外スペースの広さや用途なども
気になりますよね?
室外スペースを指す言葉にベランダ・バルコニー・テラスなどがありますが、
具体的に何が違うのでしょうか。
この記事ではベランダ・バルコニー・テラスのそれぞれの定義と生活スタイルに
沿った使い道について解説していきます。
ベランダ・バルコニー・テラスの違いとは
まず、この3者の定義の違いは以下のとおりです。
- ベランダ:窓やドアで隔てられ、屋根が設置された屋外スペース
- バルコニー:2階以上にある屋根が設置されていない屋外スペース
- テラス:建物の1階にある屋根が設置されていない屋外スペース
簡単に言ってしまうと、屋根があると「ベランダ」で屋根がないと「バルコニー」、
「テラス」とは1階にある「バルコニー」だと思えば、関係性は覚えやすい
と思います。
また、「バルコニー」には下の階の屋根(Roof)の上に作られる「ルーフバルコニー」などの作りもあります。
ベランダ・バルコニー・テラス 日常の生活スタイルに沿った使い道
それでは、それぞれの室外スペースの利用方法についてご紹介します。
ですがその前に、集合住宅のベランダやバルコニーは自分の部屋に隣接していても、
マンションの住人の「共用スペース」であることを知っていますか?
自分の部屋についてるから、自分の好きなようにすればいいじゃん!と思われる方も
多いかと思います。
ですが、ベランダやバルコニーには「避難経路」の役割を担っているため、
共用スペースとして分類されます。(よく見れば、隣の壁は突き破れるものに
なっているはずです。)
共用スペースである以上、駐車場や駐輪場のように、そのマンション毎のルールが
存在します。これがそのマンションの「利用規約」となります。
この利用規約はマンション毎に内容が違うので、一概に禁止事項が決められている
わけではありませんが、一般的な禁止事項は以下のとおりです。
- 避難経路を塞いでしまう大きさの物を設置
利用規約に詳細は書いてありますが、例えば洗濯機の仮置きなどは厳しいです。 - 大量の水を流す行為
下の階への漏水や左右へ水が流れ込み、近隣の住民からの苦情が来てしまいます。 - 火事に繋がる行為
花火などは全面的にNGな物件が多いです。場所によっては、喫煙も禁止されるところもあります。 - ベランダ・バルコニー自体を改造する行為
当たり前ですが、退居した際に入居前の状態に戻せない行為はNGです。
以上のように、ベランダやバルコニーでは禁止されている事項が多い印象ですが、
ルールさえ守れば、活用方法は様々です。
次にベランダやバルコニーなどの活用方法についてご紹介します。
「狭めのベランダやバルコニー」
人がギリギリ通れるようなスペースしかない場合、広くは洗濯物を干す場所として
活用されることがほとんどかと思います。
洗濯物を室内に干すと決めてしまい、スペースを空けることができれば、小さな椅子
やテーブルを置いて、カフェテラスのようにするのもよいかもしれません。
その際に、屋外スペースの床面にタイルを置くことは可能なので、そのような改造を
することで、雰囲気を一新することができます。
「やや広めのベランダやバルコニー」
前に述べた床の改造もできますが、それに加えてガーデニングや家庭菜園が可能です。
その際に注意なのは、ガーデニングによって「避難経路」を塞がないかどうか。
今では小さな麻袋に入ったトマトの栽培セットなどがあるので、それらを利用すると
いいと思います。
「広めのベランダやバルコニー」
かなり広い屋外スペースであれば、少ししっかりしたテーブルとイスを設置すること
で、「仕事場」を作ることが可能です。
また、家族でお住まいの方であれば、床に人工芝などを敷いて子供の遊び場を作ること
も可能です。
さらに物件によっては、BBQなどが許容されるところもあるみたいなので、是非とも
自分のお住まいの利用規約を確認してみてください!
まとめ
いかがだったでしょうか。
以上をまとめますと、
- ベランダは“屋根あり”、バルコニーは“屋根なし”!
- 屋外スペースの活用をする前に利用規約を確認するのが大事!
となります。
部屋の間取りも大事ですが、せっかくなら屋外スペースも有効に活用したいですよね。
ここに書いた以外にも活用方法は多くありますので、人によって活用方法は様々です。
この記事が皆さんのお役にたてば何よりです。