部屋の乾燥対策にコップは意味なし⁉加湿器を使わずに手軽にできる乾燥対策
花粉のシーズンですが、今年はコロナウイルスの影響もあり、換気をよくされて
いるのではないでしょうか。
その時に外の乾燥した空気が入りこんで、部屋の乾燥には一層気をつかう必要が
あります。
巷では加湿器の代わりにコップに水を張って乾燥対策とするような情報を見かけ
ましたが、本当に意味はあるのでしょうか?
この記事ではコップを使った乾燥対策の効果と加湿器を使わない乾燥対策について、
紹介したいと思います。
広くない部屋でもコップだけじゃ乾燥対策にならない⁉
まず、コップを使った対策は本当に効果があるのでしょうか。
その答えはほとんど効果なしといっていいでしょう。
理屈っぽくなりますが、そもそも加湿とは“水(液体)が水蒸気(気体)になって、
空気中に混ざる”必要があります。
皆さんも小学校で習った「蒸発」という現象のことです。
そして水は水面からほんの少しずつ蒸発しますが、コップに入れただけだと、
蒸発に必要な液面の面積が圧倒的に足りない!ということです。
また、水道から出した冷たい水とお風呂の熱い水では、どちらが蒸発しやすい
でしょうか。
これは皆さんのご察しのとおり、湯気が出ている熱い水の方が蒸発しやすいです。
そのため、コップに冷水を入れただけでは加湿効果は期待できないということに
なります。
これらを踏まえて、加湿器なしでできる乾燥対策について
私目線になりますが、ランキング形式で紹介させていただきます。
めんどくさがりでも今すぐできる!部屋の乾燥を簡単に改善する方法
私が実際にしてみて、効果があったと感じた対策について紹介します!
おススメ度 ★★★
「部屋の温度を上げた状態で洗濯物や濡れタオルを部屋干しする」
ここでミソとなるのは、部屋の温度を上げることです。
冬の冷たい空気と比べて、温かい空気の方が同じ湿度でも洗濯物が乾きやすいです。
夏と冬を比べてもらえると分かりやすいと思います。
洗濯物が乾きやすいということは、前述した「蒸発」が起こりやすい環境ということ
なので、洗濯物から出た水分が部屋の空気に混ざることになります。
その結果、空気の中に混ざった水の量が増えるので、体感で潤ったように感じること
ができます。
ただ、注意なのは部屋干しをするので、においが気になるという点です。
におい対策は別途必要になりますが、単純に乾燥対策としてはおススメ度が高いです!
おススメ度 ★★☆
「鍋料理をする」または「お湯を沸かして大きめの容器に入れる」
先ほど説明したとおり、湯気の出ているお湯は常に蒸発をしている状態で、
この状態をキープすれば、部屋の湿度を上げることができます。
鍋料理は乾燥対策にもうってつけで、料理を作って食べてるだけなのに、部屋の加湿
ができる優れものになります。
ただ、毎日鍋料理を続けるのは現実的ではないので、そういう方はお湯をコップ
ではなく、洗面器など面積が大きいものに入れることで乾燥対策になります。
私の場合、狭い部屋でしたので、電気ケトルでお湯を沸かした後に、蓋を開けた
状態にして就寝することもありました。
いずれにしても重要なのは、冷たい水ではなく、湯気の出ている熱い水をお使い
くださいということです。
おススメ度 ★☆☆
「霧吹きを利用する」
ピンポイントで加湿をするのであれば、霧吹きを利用することも可能です。
ここでもお湯を用いることで、乾燥対策の効率を上げることができます。
ただ、霧吹きを使ってすぐに水の全部が蒸発するわけではないので、床が
少し湿ったりする点が気になったため、おススメを少し下げました。
効果が実感できなかった方法
「お風呂のドアを開ける」
これは間取りによります。
私の場合、お風呂から加湿してほしい部屋が遠く、残念ながら効果が感じられません
でした。
部屋の近くに浴室がある方もいるとは思いますので、その方は試してみてもよいかも
しれません。
「床の水拭きをする」
こちらもあまり効果が実感できませんでした。
これは床に残る水の総量によって、効果が変わる気がします。
私の場合、床がびしょびしょだと気になってしまうので、雑巾を固く絞りすぎて
しまったのかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか。
以上をまとめますと、
- 乾燥対策としてコップに水を入れるだけでは不十分である。
- 水の「蒸発」がしやすい環境づくりをする
が重要になります。
乾燥対策をする理由は人によって様々です。
就寝中の喉の乾燥を防ぎたいなら、「マスク」をするのもおすすめですし、
肌の乾燥を防ぎたい場合は、「化粧水や乳液」にこだわってみるのもよいですね。